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MOS の資格とは?試験の要点と受験するメリットを解説

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「MOS って、いったいどんな資格なんだろう?」

そんな疑問を持つあなたに、試験の目的とメリットを解説していきます。
なお、この記事の投稿時よりも新しい情報は公式サイトをご確認くださいね。

目次

    MOS とは?

    MOS は、正確に言うと「マイクロソフト オフィス スペシャリスト」です。
    Word、Excel などのオフィス製品の使用スキルを証明するための資格です。

    「持っていることで、事務系の仕事に就きやすくなります。」

    少し調べると、こんな情報が出てくるかもしれません。
    これは、確かにその通りなのですが、正確には少し違います。

    この Word、Excel は、どんな会社のパソコンにも必ずと言っていいほど入っています。
    資料作成やグラフ作成などは、どんな仕事でも必要になりますよね。
    ですので、業種に限らずに役立つような資格になっています。

    つまり「事務系の仕事以外でも活用できる基本的なスキルの資格」と言えるでしょう。

    実践的な試験

    「試験」と聞くと、問題用紙に答えを書いていく、筆記試験をイメージするかもしれません。

    ですが、この MOS 試験は、パソコン上の実際の操作で回答します。

    例えば、「表からグラフを作成してください」という問題があった場合。
    Excel に用意された表から、制限時間内にグラフを作成していきます。

    知識さえ知っていればよいのではなく、実際の操作が正しいかどうかが問われます。
    ですので、資格の学習を通して正しい操作を覚えることができます。

    就職の場面でも、実践的な資格として使えるのがメリットですね。

    世界中に400万人の受験者がいる

    MOS は、国際資格です。
    ですので、世界中に受験者がいます。

    累計受験者数は現在も年々増えており、400万人を超えています。

    とは言っても、MOS は3年程度で新しいバージョンに変わります。
    バージョンごとに資格も新しいものが増えるので、受験者が増えるのも当然かもしれません。
    こんなことを言っているとマイクロソフトに怒られそうですが…。

    ここも少し大事な点ですが、MOS の資格にはバージョンがあります。
    MOS 2013, MOS 2016, MOS 2019 のように、それぞれ西暦がついています。

    正直なところ、基本操作はほとんど変わりません。
    ですが、古すぎるバージョンだと「忘れているんじゃないか?」と怪しまれるかもしれません。
    バージョンは、実際に使うことを想定して、自分に合ったものを選べばOKです。

    少し話が逸れましたが、バージョンが変わるにせよ、受験者が増え続けている資格です。

    資格で得られること

    資格で実際に得られるメリットとして、以下のようなものがあります。

    1. パソコンスキルの習得
    2. 業務・作業の効率化
    3. スキルのアピール

    ここから、詳細を1つずつお話していきます。

    ① パソコンスキルの習得

    Word、Excel などを学ぶことでオフィス製品を活用するスキルが身に付きます。

    ということも、もちろんあります。
    ですが、特に初心者にとっては、パソコンスキル自体を得ることがメリットです。

    例えば、試験の中でも多少のキーボード操作が必要な問題もあります。
    それまで、パソコンを使わなかった人も、タイピングを習うきっかけになるかもしれません。
    MOS を学ぶことで、パソコンスキルを習得する機会が得られるでしょう。

    ② 業務・作業の効率化

    MOS の資格では、各ソフトの基本操作を学びます。

    このことで特にメリットだと思ったのは、確認する時間が省けるという点ですね。

    今は、知らない操作でもその都度ネットで調べれば問題ありません。
    ですが、実際に作業をしていると、調べて理解する作業自体に時間が掛かります。

    資格を取得しながら一通りの基本操作を覚えておくことで、調べる手間が省けます。
    結果的に、作業が途切れずに行えるので効率が上がります。

    ③ スキルのアピール

    取得することによって、就職の場面で資格欄に書くことができます。
    これが目的で受験する方も多いかもしれません。

    ただ、あえて言うと、この資格自体はアピールとして強くはないです。
    もちろん国際的な資格ですが、民間資格という点もあります。
    また、当然の話ではありますが、Word や Excel は使う道具であって、目的ではありません。

    実際に仕事をするうえで求められる能力は、Word や Excel 以外の部分にあるはずです。

    ですが、本当に Word や Excel の使い方を理解できた方は、違います。
    仕事に就いた後、業務内容に MOS で得たスキルをプラスできるからです。
    そのような方は、仕事の中でも自然と能力をアピールできるはずです。

    単に資格の名前だけを目的にせず、理解することで、アピールとして強く働きます。
    実践的に基本を学べる MOS は、「学ぶ手段」として役立つと思います。

    合格するとどうなる?

    それでは、MOS を受験して合格するとどうなるのか。
    合格した場合について解説していきましょう。

    認定証を受け取る

    試験後に受け取る合格関係の書類としては次の3つになります。

    • 試験結果レポート:受験当日に試験会場で受け取る
    • 合格認定証:合格から6週間以内に郵送
    • デジタル認定証:Web上で受験当日からすぐに閲覧可能(印刷も可)

    合格すると、6週間以内に合格認定証というA4ほどの厚紙が届きます。
    これが、資格の証明になる紙ですね。

    実際のものは見せられないので、イメージとしては↓のような感じです。

    試験結果レポートは、その場で印刷されたコピー用紙のようなものです。
    デジタル認定書もあるので、自分で印刷することもできますね。

    履歴書の資格欄に書ける

    合格した場合、履歴書の資格欄に書くことができます。

    Microsoft Office Specialist Word2016 取得
    Microsoft Office Specialist Excel2016 取得

    このような形式で、記載することになります。
    MOS でも問題ないですが、略称を知らない方にも親切なよう正式名称で書くと良いですね。

    資格自体よりも学んだことが役に立つ

    ここまで、MOS の資格について書いてきました。
    私自身も、はじめは「資格が本当に要るのか?」と考えていました。
    ところが、テキストを進めていくと、知らない基本操作が多くありました。
    今まで当たり前のように使っていたのにも関わらずです。

    初心者の方にはもちろん役立ちますが、多少触っていたことのある人にも役立ちます。
    一から学ぶことは手間がかかりますが、その都度調べている手間と変わらないかもしれません。

    資格を取りつつ、基本から学びたい人はぜひチャレンジしてみてください。

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