インターネットでよく目にする「ホームページ」。
実は、同じ「ホームページ」という言葉でも、3つの意味で使われることがあります。
というのも、日本で知られ始めたころは、IT用語の解説をする人がほとんどいません。
今よりもネットを使う人が少なく、皆がホームページだと思う意味で使っていました。
その結果、正確には少し違った意味で広まったようです。
「ホームページって一体なんなのか?」
「ホームページという言葉をどう使えば良いのか?」
という風に混乱される方も少なくありません。
そこで、本記事では「ホームページとは何か?」を解説していきます。
なお、言葉の使い方は諸説ありますので、参考程度にどうぞ。
「ホームページ」と意味が被る言葉3選
ホームページは、本来とは違う意味で定着しました。
そのため、次のような3つの言葉と意味が被ってしまうことがあります。
- Webページ
- Webサイト
- トップページ
つまり、ホームページを理解するには、これらを理解すれば良いということです。
まずは、これらの言葉が本来どういう意味なのか、1つずつ見ていきましょう。
「Webページ」とは?
Webページは、言葉を分けると「Web」と「ページ」ですね。
「Web」は、そのままだと「蜘蛛の巣」という英単語です。
そこから、網目状に繋がるシステムを「Web」と呼ぶようになりました。
Webは、インターネットという技術を利用して情報を結びつけるシステムです。
厳密には違いますが、一般的に言うネットと捉えて良いでしょう。
「ページ」は、本のページと同じような意味です。
つまり、「Web」上の「1ページ」を「Webページ」と言います。
例えば、スマホやパソコンで、ネット上の記事などを見たりしますよね。
そのような、ネット上で1画面に収まる情報が「Webページ」です。
このような「Webページ」のことを、「ホームページ」と表現する場合があります。
「Webサイト」とは?
言葉を分けると「Web」と「サイト」ですね。
「Web」は「Webページ」の「Web」と同じ意味合いです。
「サイト」は「敷地」という意味を持つ言葉です。
そして、その敷地には、Webページを集めることができます。
つまり、「Webページ」を「集めた場所」を「Webサイト」と言います。
例えば、Google ニュースなど、ネット上の記事を集めたものがありますよね。
そのような、複数のWebページの集まりを「Webサイト」と呼びます。
仮に、Google ニュースの場合を例に挙げてみると、
Google ニュースの記事 = Webページ
Google ニュース = Webサイト
という風に表現できます。
このような「Webサイト」のことを「ホームページ」と表現する場合があります。
「トップページ」とは?
トップページは、言い換えると「一番上」の「ページ」です。
本に例えると、開いたときに最初に出てくるページですね。
つまり、「Webサイト」の「最初に出てくるWebページ」が「トップページ」です。
Google ニュースを開くと最初に出てくるのは、見出しがずらっと並んだ画面です。
そのような、Webサイトで入口となるWebページを「トップページ」と呼びます。
このような「トップページ」のことを「ホームページ」と表現する場合があります。
「ホームページ」本来の意味は?
最初に結論を言っておきましょう。
「ホームページ」は、「ブラウザを起動すると自動的に表示される最初のページ」です。
この「ブラウザ」を知らない方に向けて少しだけ説明していきます。
あなたが、インターネットで検索したいとき、最初に何をするでしょうか?
まずは、ネットを使うためのソフトやアプリを起動しますよね。
そのようなソフトやアプリの総称を「ブラウザ」と言います。
ブラウザの具体例としては「Google Chrome」「Microsoft Edge」などがあります。
若干の違いはありますが、いずれもホームページが設定できるようになっています。
「Google Chrome」の場合は「Google検索」
「Microsoft Edge」の場合は「Bing検索」
という文字が、最初の画面に表示されているはずです。
インターネットを使う場合、まず検索したい人が多いのではないでしょうか。
ですので、大抵はすぐに検索できるような画面がホームページになっているはずです。
「ホーム」は「家」なので、文字通り「最初に居る場所」という感じですね。
そこから検索をかけて、色々な場所に行けるようになっています。
とりあえずは「ネットができるアプリ起動時の画面」という認識で良いでしょう。
結局、ホームページとは?
ホームページの使い方は沢山ありますが、本来の意味は1つです。
そのため、ネット上では「他の使い方は誤用だ」という意見もあります。
「誤用」と言われると、何だか使ってはいけないような感じがします。
ですが、他の使い方が必ずしも「誤用」とは言い切れません。
個人だけでなく、企業、公的機関、法令でも異なる意味で使われることがあります。
ですので、現在では他の意味も同じように広く定着しているようです。
また、理解した上であえてホームページと表現する場合もあります。
例えば、「ネット上の会社概要を誰かに見てもらいたい」としましょう。
正しい言い方をすれば、
「会社概要は、自社Webサイトをご覧ください」
となるでしょう。
しかし、その相手がWebサイトとホームページの違いが分かるとは限りません。
ですので、あえて「自社Webサイト」を「自社ホームページ」と言ったりします。
更に分かりやすくするために、
「会社概要は、ホームページをご覧ください」
と言っても良いかもしれません。
分かりやすさを考え、あえて間違った言い方をすることもアリだと思います。
特に、ホームページについては、ネット上の概念ということで曖昧なものです。
ですので、色々な使い方を知り、その場その場で使い分けるのがオススメです。
Webサイト制作の場合は?
一方、Webサイト制作に携わる場合には、正しく使った方が良いかもしれません。
曖昧な意味よりも、正確な意味合いの方が、指示が出しやすくなります。
Webデザイン、Web制作の場では、正しく使うようにすると良いでしょう。