パソコン上にある音楽や動画のファイルは、簡単に再生できます。
音楽でも動画でも、ファイルをダブルクリックするだけで再生してくれますよね。
音楽や動画の媒体には、 CD・ブルーレイディスク・DVD などの種類があります。
実は、パソコンも同じように、ファイルごとに種類があります。
それらを区別するのが、「拡張子」と呼ばれるものです。
では、この「拡張子」とは、一体何なのか?
本記事では、初心者向けに拡張子について解説していきましょう。
拡張子とは?
「拡張子」とは、「ファイルの種類を識別するために付ける文字列」のことです。
この文字列は、ファイル名の末尾に付けることになります。
例えば、「授業メモ」という名前のファイルがあったとしましょう。
このファイルはメモなので、「テキスト形式」のファイルです。
テキスト形式のファイルは「txt」という拡張子を使います。
ですので、この拡張子を末尾に付けると、
授業メモ.txt
という風になります。
ちなみにファイル名と拡張子の間には、区切り文字「.(ピリオド)」を付けます。
これを付けることで、どこまでが拡張子なのかハッキリさせています。
もしも、音楽なら「音楽ファイル形式」を使います。
音楽ファイルの形式は色々あり、「mp3」「wav」などがあります。
「レモン」という曲の「mp3」形式なら、
レモン.mp3
といった感じです。
このように、拡張子を付けることで、ファイルの種類が識別できるようになりました。
何のために使うのか?
それでは、この拡張子は何に使われているのでしょうか?
簡単に言うと、次の2つの理由があります。
- パソコンにファイルの種類を認識させるため
- 自分がファイルの種類を認識するため
1つずつ説明していきます。
パソコンにファイルの種類を認識させるため
音楽や動画のファイルは、クリックするだけで簡単に再生できますよね。
ですが、音楽と動画で使うパソコンソフトは、それぞれ異なります。
音楽なら音楽プレーヤー。動画なら動画プレーヤー。
それぞれ、違うソフトを使います。
ですので、それぞれのファイルの種類を正しく認識してもらう必要があります。
そのために使うのが、「mp3」「mp4」といった拡張子です。
「ファイル.mp3」なら「音楽プレーヤー」を起動する。
「ファイル.mp4」なら「動画プレーヤー」を起動する。
といった形で、拡張子があることでパソコンが判断できます。
自分がファイルの種類を認識するため
拡張子は、パソコンだけでなく自分が判断するときにも使えます。
今まで見てきた通り、拡張子は単なる文字列です。
ですので、英単語のように覚えれば何のファイルか分かるようになります。
特に、形式によって違いが出てくるデータの場合には必要になります。
例えば、同じ音楽データでも、「mp3」「wav」などの細かい違いがあります。
そのような違いが、目で見て分かるのも拡張子のメリットですね。
拡張子によって、「何のファイルなのか」が正しく認識できるようになります。
拡張子が表示されない?
最後に、拡張子が表示されない場合についても解説しておきましょう。
もし、あなたのパソコンのファイル名に拡張子が無い場合、少しだけ設定が必要です。
というのも、パソコンによっては拡張子が表示されない設定になっていることがあります。
ですので、手動で表示させるように設定を変える必要があります。
と言っても、簡単に切り替えられるのでご安心ください。
次の手順で設定していきましょう。
- ファイルが置いてある場所に移動する
- 上部の「表示」をクリックする
- 「ファイル名拡張子」をクリックする
これで、すべてのファイルに拡張子が表示されるようになりました。
一度設定すると、電源を落とした後でも拡張子は表示された状態になります。
拡張子を表示させておくと便利
普段から拡張子を表示させておくと、すぐにファイルの種類が分かります。
色々なソフトを使う方は、拡張子を表示させておくのがオススメです。